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『アイマス』アニメ版全25話を振り返って(その2) [アイドルマスター]

続きです。
 

第2クールに入ると、いよいよストーリーが本格的に動き始めました。

765プロの躍進、961プロによる妨害工作、
そして、千早が背負い続けている暗い影も
徐々に明るみになっていきます。

第2クールは、真や響などをメインに据えた回がありつつも、
シリーズの軸となる部分には、常に千早の存在があったかと思います。

そのため、明るく楽しいエピソードが多かった第1クールに比べ、
第2クールはややシリアスで重い空気が漂っていた印象がありますね。

しかし、アニメ版アイマスは、各アイドルたちのキャラクターを
その背景にまで踏み込み、徹底的に掘り下げているゆえに、
そうなることは必然であり、正解だと思っています。


とはいえ、そんな第2クールも重いエピソードばかりではなく、
とんでもなく楽しい回もありました。

代表格は、やはり第十五話でしょうか。

765プロ所属のアイドルだけが出演する生放送バラエティという
実際にありそうなシチュエーションで構成された『生っすか!?サンデー』。

この回も、各アイドルの個性を存分に活かし、
古くからのファンも大満足のクオリティの高さ!

アニメで、こういったパロディ的な演出を行なうと、
往々にして「スベる」傾向になりがちですが
『無尽合体キサラギ』をはじめとして、
「プロのクリエイターが本気で遊ぶとこうなる」
ということを見せつけられる、非常に見応えのある内容でした。

隠れた(?)傑作回かもしれませんね。


もう一つ、忘れてはいけないのが第十八話

ゲーム版『アイマス2』は、竜宮小町と律子の4人をプロデュースできないという
非常に残念な仕様となっており、『2』に準拠した設定のアニメ版では
この4人の扱いがどうなるのか?

放送開始前は、それが大きな不安の一つでした。

第1クールで、伊織・あずささん・亜美のそれぞれをメインとした
エピソードはあったものの、律子だけはそれがありませんでした。

「やはりアイドルでなくなった律子は、脇に追いやられるのか・・・?」

律子ファンの落胆を見抜いたかのように放送された第十八話。

非常にドラマ性が高く、爽やかな感動を呼んだ傑作エピソードですね。


そして迎える第二十話

アニメ版アイマス全25話中、屈指の感動エピソードであることは
間違いないでしょう。

それまでに幾度となく片鱗が散りばめられてきた
千早が持つ大きく重いトラウマを解消する重要な回です。

この第二十話は終始、重厚なドラマが展開されていきますが、
それでもなお、明るさを失わなかったのは
春香の存在が大きかったからだと思っています。

千早に対してどこまでも真摯に手を差し伸べ続ける春香の姿に
観ている私はどんどん感情移入していき、
「千早、立ち直ってくれ!」という思いが膨らんでいきました。

そしてラストの秀逸なステージシーン。

立ち直ったかと思ったはずが、ステージ上で再び声が出なくなった千早。

ここは非常に痛々しいシーンで、観ている側も不安になるところでしたが、
それを一気に払拭したのが、春香たち765プロの面々でした。

そして、千早が声を取り戻した瞬間。

美麗な作画と相まって、圧倒的なカタルシスを迎えた、あのシーン。

観ていた私は「涙を流す」などという表現では足りないくらい、
まさに号泣していました。

悲劇的な物語に感動を覚える人も多いかと思いますが、
個人的には、誰かが幸せになる姿を見る方が好きです。

そんな私の琴線に触れまくりの第二十話でした。


続く第二十一話。

大きな感動を呼んだ第二十話にやや隠れ気味な回ですが、
復活した千早を印象づける良いエピソードでした。

出色はもちろん、千早のステージ。

アカペラで『眠り姫』を歌い上げる千早は、
ある種の崇高さすら感じてしまいました。

何ものにも動じない一人の少女の気高い姿は
圧力に屈していた音響スタッフの意識までも変えていきます。

第六話・第十三話などであった激しいダンスとはまた違い、
“歌手”が切々と歌う場面を非常に丁寧な作画で描いていた点も
嬉しかったですね。

その他にも、高木社長と黒井社長が志を共にしていた頃の話や
小鳥さんが歌うサプライズなど、注目のシーンが盛りだくさん。

個人的には、貴音が千早にメイクを施すシーンや
春香が千早の言い出せなかった思いを聞き出そうとするシーン、
ジュピターと千早がステージ袖ですれ違うシーン
(ここでは終始、千早の顔を見せない演出!)
なども好きですね。


さて、第二十一話以降、最終回へ向けて物語は一気に加速していきます。

第二十三・二十四話は、いよいよ春香をメインに据え、
「アイドルとは何か?」を問い掛けていく展開です。

それぞれが持つ“アイドル観”の違いを象徴するかのように
765プロのアイドルたちは様々な仕事で多忙を極めます。

一堂に会する機会が激減していく現実に戸惑い、
それでも必死にもがく春香の心情を
幾重にも折り重ねるように描いた第二十三話

しかし、全25話中で最も重苦しい空気のまま、衝撃のラストを迎え、
観ている方も不安を抱えたまま、次回の放送を待つことになりました。

この一週間は、本当に長かったですね (^-^;)


第二十四話では、春香の抱えた戸惑いと疑問に一つの回答が出ます。

観た直後、個人的に意外に思ったのは、
春香がほぼ一人だけで問題を解決できたこと。

ジュピターとの再会や、千早の働きかけなどがあったものの
自身の問題を一人で解決した春香。

千早の時とは、まったく逆ですね。

これについては色々な意見があるようですが
アニメ版は“仲間との絆”を主軸に描かれた作品だと思いますし、
“誰かから何かをしてもらう”という形ではなく、
“自分からみんなを信じる”、そして、“それにみんなが応える”
というラストシーンがあったので
これは“あり”ではないかなと思いました。

春香が欲したもの。

それは『The world is all one !!』の歌詞にある
「ひとりでは出来ないこと 仲間となら出来ること」
だったのではないかな、と思っています。


そして、ついに迎えた最終話。

ストーリーの進行的には、前回でほぼ終わっているので
あとは、“今の765プロ”と“これからの765プロ”を
どう描いていくか、だけとなりました。

その意味では、最後の最後にメンバー総出演のライブを持ってきたことは
非常に嬉しく思いました。

やはりアイドルは、歌って踊るものですから。

ライブで描かれた『READY!!』『CHANGE!!!!』は
濃密で躍動感のある、本当に素晴らしいシーンでした。

一人々々が実に細かく描き込まれ、
おそらくは過去最高の作画枚数だったのではないかな、と。

まさに“今の765プロ”の勢いとパワーを見せつけられた
爆発力のある絶品のライブシーンと言えます。


そして、“これからの765プロ”を象徴する
『いつまでも、どこまでも』。

一粒の種が芽吹き、やがて大樹へと育っていくさまは
765プロにとって明るい未来が待っていることを暗示しているようで
非常に感動的でした。

あと、忘れてはいけないのが、小鳥さんが感極まって泣いてしまうシーン。

これまでずっと影からアイドルたちやプロデューサーを支え、
いつもニコニコしていた彼女が泣くという事実に
観ている側も思わずもらい泣き・・・(´;ω;`)

アニメ版スタッフは、小鳥さんの描き方が秀逸ですね。


最終回らしく、明るく、賑やかなエンディングを飾ったのは
『いっしょ』。

ライブでの『いつまでも、どこまでも』と繋げると
“いつまでも どこまでも いっしょ”になるなぁ
・・・というのは、やや強引すぎますか?


さて、鳥羽プロデューサーが言う、“青春群像劇としてのアニメ版アイマス”。

最初(その1)に書いたように、本当に素晴らしい作品でした。

最終回の最後が「おわり」とか「END」ではなく
「またね」となっていたことに、この先、少しだけ“何か”を期待したいですね。


・・・と、アニメ版の総括を書くつもりが、
印象的な回の振り返りに終始してしまいました (´・ω・`)

「その3」では、今度こそシリーズの総括を書きたいと思います。

【追記】

その3の記事はこちら


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